建築士事務所協会で紹介を受けたとしても、最後に自分の目で「その人」を見極めるための、非常に重要なポイントをお伝えします。
「作品作り」に酔う建築士を避けよ
建築士の中には、施主の暮らしよりも「自分の作品としての見栄え」を優先してしまう輩がいます。
特に注意が必要なのは、優れた才能で若くして一級建築士に合格した、向上心(という名の自己顕示欲)の強いタイプです。
もし、目の前の建築士がデザインの素晴らしさばかりを語り、あなたの「使い勝手」や「暮らしやすさ」を二の次にしていると感じたら、警戒してください。家は建築士の作品ではなく、**あなたの「人生の舞台」**なのです。
木造住宅は建築士の「実力」が試される
実は、建築系の大学で学ぶことの主体は、鉄骨造(S造)やコンクリート造(RC造)鉄骨コンクリート造(SRC造)などの中高層建築が主のようです。また、最近では集成材という木材の強度と耐火性が改善されたため、大型建築では木造も勉強対象のようですが、木造住宅の木組みの奥深さは机上の勉強だけでは到底、現場では使い物になりません。
現場の大工や職人たちは、その建築士に「実力」があるかどうかを一瞬で見抜きます。
例えば、職人が意地悪をしているわけではなく、純粋に技術的な問いを投げかけることがあります。
木造住宅の施工で「ここの納まりの詳細図を描いてくれ」「手直しの手順を具体的に示してくれ」
これに対し、木造の経験が乏しい建築士は適切な回答ができず、「確認申請の設計図通りにしてください」「後日、相談してから出します」など、不適切な回答しか言えません。これでは現場は動きませんし、職人からの信頼も失墜します。
木造住宅の経験5年未満「コックの皿洗い程度」任せて良いのか?
木造住宅の現場で職人をリードし、間違いを正せるようになるには、最低でも**「5年以上の木造現場経験」**が必要です。
コックの世界なら、ようやく皿洗いを卒業したレベルですが、それでも最低限の「ボロ」は出なくなります。
建築士と面談する際は、遠慮せずにこう聞いてください。
「これまで、木造住宅の現場を何件、何年経験されましたか?」
もし、20代や30代前半で、経験が5年未満であれば、たとえ一級建築士であっても別のベテランと担当を代わってもらう勇気を持ってください。あなたの資産を守る「用心棒」に、修行中の身は必要ありません。
施主ができる「新たな選別基準」について
最近では、女性の建築士で木造の現場経験も豊富で、下請けや職人たちから信頼されているヒーロー的な方がいるようです。私は女性特有のコミュニュケーション能力について、これから家づくりを予定する施主には、良い建築士(2級でも可)さえ見つかれば、まさしく救世主だと考えます。
堅物な男性には、中々出来ない施主奥様との上手な話し合い、建築会社の男性スタッフ・職人への厳しくも優しい指示の出し方、女性が元々持つ繊細な感性やデザイン性(おしゃれ感)などは尊敬に値します。
もし、よろしければ女性や女性感覚を共有出来る建築士を探すのもひとつの手段かもしれません。
