見積書の金額だけでは分からない、追加の費用と住み始めてからかかるお金や、万が一の時、あなたの守りを確認するステップです。
Q9〜Q12の質問で、その会社が「売って終わり」なのか「一生の付き合い」を考えているかを見極めます。
Q9.「最終的に、これ以外に1円もかからない『全ての工事費用』を教えていただけますか?」
狙い: 「追加費用」による予算オーバーを防ぎ、誠実な資金計画かを確認する。
ここをチェック!
付帯工事や諸費用まで含めた提示があるのか: カーテン、照明、外構、登記費用など、住める状態までの総額を提示できるのか。
「とりあえずこの金額で」と曖昧にするか: 契約後に追加費用が膨らむ典型的なパターンです。
ポイント: 「坪単価」の安さに惑わされず、「総額」で判断しましょう。
Q10.「これまで手がけた家で、お引渡し後に『想定外の補修』や『お客様からのご指摘』を受けた際、どのように対応されましたか? 具体的な事例を教えてください。」
狙い: 完璧を装う嘘を排除し、「問題が起きた時の逃げない姿勢」を確認する。
ここをチェック!
「うちは一度もありません」と答えるのか: どんなに優れた会社でも、木材の乾燥収縮や設備不良など、小さなトラブルは必ず起こります。「一度もない」と断言する会社は、問題を隠蔽する体質か、現場を把握していない証拠です。
解決までのストーリーを語れるか: 「実はこういう不具合が起きましたが、職人とすぐ駆けつけ、こう納得いただきました」と、解決プロセスを具体的に話せる担当者は本物です。
ポイント:大切なのはトラブルの有無ではありません。「不測の事態が起きた時に、プロとして逃げずに、あなたの立場(状況)を正しく理解して迅速に動く組織かどうか」。そこが、長く住み続ける家における、本当の安心の境目になります。
Q11.「保証期間が終わった後の『修繕費の目安』を、30年分教えてください。」
狙い: 「ランニングコスト(維持費)」を含めた真のコストパフォーマンスを知る。
ここをチェック!
具体的なメンテナンス計画があるか: 屋根、外壁、設備の交換時期と費用の目安を提示できるか。
「その時にならないと分かりません」と言うか: 長期的な視点で家づくりを考えていない可能性があります。
ポイント: 建てる時が安くても、直す時が高い家は「高い買い物」になります。
Q12.「もし、御社が倒産してしまったら、私の家の保証はどうなりますか?」
狙い: 万が一の際の「法的保護(住宅瑕疵担保責任保険)」と「独自の救済策」を確認する。
ここをチェック!
保険の仕組みを分かりやすく説明するか: 法律で決まっている最低限の守りを理解しているか。
「うちは大丈夫ですから」と根拠なく答えるのか: 根拠のない自信は、無知か守りがないのと同じです。
ポイント: 「最悪の事態」を想定して動くのが、賢い施主の条件です。
第3章のまとめ
お金の話を曖昧にする会社は、後であなたを苦しめることになります。
「総額」と「将来の維持費」、そして「倒産時の守り」を明確に語れる会社を選びましょう。
『契約書や保証書』よりも『人』の責任感を見抜く
【プロの独り言:保証書はただの紙切れではないか】
「立派な保証書や契約書があっても、いざ問題が起きた時に動くのは『人間』です。Q10で過去の指摘事項を具体的に話せない担当者は、都合の悪いことから目を背ける癖がついているかもしれません。不測の事態に、プロとしてのプライドを持って動く組織か。
ここの第3章の質問は、あなたの家を一生守り抜く『覚悟』を測るためのものです。」
